展示会ツール 制作で考えること

展示会で自社や商品・サービスを紹介するため、チラシやパンフレットなどを制作するかと思います。
以下は、クリエイターEXPOに出展した際、チラシ、パンフレットを制作した時の手順をまとめました。
Behanceでも紹介しています。合わせてご覧ください。

展示会ツール デザイン制作前に決めるべきこと

まずは制作に入る前に、コンセプト、戦略を決定していきます。

1.誰に向けて作るのか

展示会はいろいろな業界・業種の方が来場します。そこでの目的は商談です。
自分が探している顧客・将来お付き合いしたい顧客(業界)は“誰なのか”を考える必要があります。
それにより構成内容・デザイン表現・コピーも変わってくるでしょう。
もちろん、多くの方に知ってもらうということも大切です。

2.受け取った人がどのように行動するか想像する

受け取った方は、資料を会社に持ち帰ります。社内でどんな会話が生まれるのか想像します。
部署の上の人か担当者かでその扱いは変わってくるはずです。
なかには必要ないとみなされ、すぐにゴミ箱へ捨ててしまう人もいますが、それは避けられません。

3.少しでも興味を持ってもらうための、しかけをつくる

これは、必ず必要という訳ではありませんが、あると他との差別化・印象に残るという意味で良い方法です。
すぐにゴミ箱行きにならないアイディアを練ります。
イラスト、写真、グラフィック、デザイン表現など遊びをいれていきます。
少しでもツールへの接触時間が長くなると良いかと思います。
展示会では、いろいろな資料を手渡されます。素材や形で差別化できるとなおさら良いでしょう。
展示内容に合った販促品をつけるのも効果的です。

以上の項目を決定したうえで、デザイン表現を考えていきます。
自社や提供する商品・サービスはどのような世界観なのか、どのようなデザインだと伝わるのか考えます。

実際に制作したものを紹介

見た目の印象に影響するのが、カラーと書体です。今回ツール全体は黄色をベースに使い、書体はこぶりなファミリーで統一すると決めました。しかし内容や文章の言い回しも受ける印象としては大切なことです。
こうしたルールを決めることはとても重要です。
その逆に、違った印象を持たせることも戦略のひとつですが、かなり高度なテクニックなのは言うまでもありません。

バリードライフデザイン
まずはマークを作りました。このマークはロゴではなくブースへの目印です。
そのほか出展者PR用のPDF、ウェブ、ブース装飾、配布用ツールに使用しました。ほかにもFacebookページ・Instagramの告知でも使い、来場したときに目印になるようにしました。
展示会ブースに来ていただいた方には、記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。

スクエアカード
展示会のためのツールを制作する,バリードライフデザイン
一般的には、A4規格サイズのチラシが多いと思います。しかし最近は、いろいろなところで小型グラフィックスをよく目にします。
ちょっとサイズを変えたり、形を変えるだけで他と違った印象にできます。
しかも小さめなら持ち帰えりやすいです。
展示会で配布するためのツールをデザイン制作します

このカードは、自分の名刺を解説したWEBコンテンツの紹介になっています。
真中の丸い画像を専用アプリ「e-YASHI」で読込むとコンテンツページへ飛んで行きます。画像に電子透かしのマーカーが埋め込まれ、サーバーと連動しています。サーバーの中身をいつでも変更することができ、その際新たにマーカーを作る必要がありません。
文章は画像に合わせて流し込み、回転させながら読む感じです。

短冊型カード
B5をちょうど縦半分にしたサイズ。資料を持ち帰った方が、社内で回覧することを想定して作りました。
ご挨拶と事業内容、実績写真を数点入れ簡単に紹介。下部分はミシン目を入れ、切り離すと名刺になります。
資料だけ持ち帰った方とは名刺交換できませんので、こちらが名刺替わりになります。
展示会で配布するためのツール、B5変形のカード
A5ポートフォリオ
過去の制作実績を解説とデザインポイントを入れ紹介しています。
そのほかプロフィール、お客様の声、拾い読みできるように、各ページにひとこと欄など自社内容を散りばめました。
今後もっと楽しい企画を考えられたらと思っています。
展示会で配布するためのツール、A5パンフレット
A5パンフレット、展示会で配布するためのツール
制作実績を載せた冊子を制作しました
展示会のためのツールを制作する,バリードライフデザイン
このA5冊子に全てのツールを挟んで渡しました。
短冊型カードがはみ出て、『伝えたいメッセージと名前、マーク』が強調されます。
いかがだったでしょうか?
一口にチラシ制作、パンフレット制作といってもこれだけのことは考えて作る必要があります。
もちろん企業規模によっては、もっと多岐に渡って考えることがあるでしょう。
展示会にいらして資料を持ち帰られた方は、もう一度見返していただけると嬉しいです。
これから展示会出展をお考えの企業の皆様の参考になればと思います。
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