「それ、私のです」イラストが勝手に使われている
「有料素材サイトで購入した素材が著作権侵害を犯していた」なんていう
なんとも信じがたいことが発生しました。
あるイラストレーターさんが、「自身の作品が改変され無断使用されている」とXで訴えたのです。
のちに何者かがこのイラストレーターさんの作品を
無断で素材サイトへアップロード、販売していたことがわかりました。
経緯|何が起きたか
事が起きたのは2023年09月04日
- 「某光インターネット通信回線業者」が、Xへの投稿でイラストを使用
- 「イラストレーター」から自身の作品が無断で使用されているとXにて指摘
- そのイラストは、背景を切り抜き、色味の変更をして反転使用されていた
- この指摘により投稿は削除
- 「某光インターネット通信回線業者」は、
Xにて「イラストレーター」へ謝罪、解決
某光インターネット通信回線業者の説明によると
制作を依頼した広告代理店が有料素材サイト「BIGSTOCK」にて購入したものを使用したようです。
代理店側としても、素材サイトにて購入しているわけですから問題ないと思ってしまいますよね。
詳細記事は以下
米国の有料素材サイトで「イラストが勝手に販売」
NURO光が広告使用で謝罪「対応進めている」
https://www.j-cast.com/2023/09/05468286.html
Shutterstockは過去にも問題を起こしていた
今回起きた事案で使われていたサイトは、米企業の「BIGSTOCK」。
親会社は日本でもお馴染みの「Shutterstock」です。
さらに、調べてみると「Shutterstock」は過去にも似たような問題を起こしています。
2019年2月、無料素材サイト「ぱくたそ」が被害を訴えております。
その時の「Shutterstock」とのやり取りをブログに載せています。
過去の事案紹介(ぱくたそ)
Shutterstockに不正販売された写真の補償や今後のやり取りについて(その3)
https://www.pakutaso.com/blog/shutterstock3.html
このブログから「Shutterstock」側の姿勢をみると
「Shutterstock」に掲載される画像等については、著作権や所有者などの審査が適切におこなっていないように感じます。
そうすると、不正にアップロードされた画像と知らずに購入・使用してしまう恐れがある。
これじゃ怖くて、Shutterstockは使えない。
著作権侵害しないためにデザイナーが気をつけるべきこと
誰かが他人の作品・画像・イラストを無断で素材サイトにアップロードしてしまう。
こうした事案は今後も起こりえます。
安心して使用できる有料素材サイトかどうかは、自分で確認するしかありません。
今回の事例から素材を扱うデザイナーは、何に気をつけどうするべきでしょうか。
デザイナーがやるべきことと注意点
- 素材サイトだからと言って安心だと思わない。
- 十分に審査・管理された素材サイトのみを利用する
- 素材サイトから購入した場合、
画像検索をして「その素材」が「誰かの著作権を侵害していないか」確認する - クライアントから支給された素材でも、同様にチェックする
- 素材サイトで購入する場合のリスクを、クライアントとあらかじめ共有する
まとめ
普段、制作で素材サイト(有料無料に関わらず)を利用することはあります。
まさか、その中に著作権を侵害している作品が含まれていることまでは、全く想像していませんでした。
これからは、こうしたことも起こりうると考え、できる限りの対策をしていくことが大事だと感じました。